亜塩素酸水とは

『亜塩素酸水』は、その有効成分であります亜塩素酸(HClO)を、化学平衡関係(H+・ClO−⇔HClO)を保つ事が出来るサイクル反応を利用する事で安定させている液体の塩素酸化物の事であり、準安定な亜塩素酸(HClO)を非解離状態のまま液中に安定させる事に成功した新しい化学物質であります。尚、この安定性を獲得した事によって、亜塩素酸を液体の状態で流通させる事が可能となり、この亜塩素酸をより安定させる為に製剤化すれば、常温で180日以上の保存性を担保する事が出来ると言う事が判りました。しかも、タンパク質や脂質(有機物)等の存在下でありましても、確実に殺菌効果が得られる製剤を作り出す事にも成功しており、加工食品用の原材料、特に有機野菜や有機肥料で栽培された路地物の野菜類に付着している汚染菌等の除菌や、地鶏やブランド牛やブランド豚、さらには鴨や羊や鹿などの野生の獣畜肉類、また、広く海外で漁獲された鮮魚介類や、生食用(冷凍)鮮魚介類などの殺菌処理剤としても注目されています。すなわち、汚れが酷い環境下での殺菌・除菌・消毒・消臭を目的として、これまでの塩素酸化物よりもかなり優れた効果を期待して頂く事が出来ます。

なお、『亜塩素酸水』は、亜塩素酸(HClO)と言う分子状の物質が液中に多く存在しており、これが細菌類(バクテリア)の細胞膜表面のエステル結合を破壊して内部に入り込み、細胞内タンパク質のエステル結合をも破壊し、そのDNAやRNAたんぱく質の合成を阻害することで、強い殺菌効果を発揮する事から、これまで殺菌しにくく困難でありましたカビや酵母などの真菌類や、芽胞を形成する事で抵抗力が高まる耐熱性菌や、バイオフィルムに守られている細菌類や、抗生物質が効き目をあらわさない多剤耐性菌や、ウイルス類(ノンエンベローブウイルス含む)等の不活化効果も期待出来ます。

亜塩素酸分子イメージ.png
また、この『亜塩素酸水』の主たる有効成分であります亜塩素酸(HClO)は、日本国のみならず米国(FDA、USDA)、カナダ(CFIA)、オーストラリアやニュージーランド(FSANZ)等で全家禽胴体肉や、果実、野菜等の加工助剤として、その使用が認められており、EPA(米国環境保護庁)においては、食品と接触する器具や食品加工設備、施設の殺菌剤としても承認しており、国際的にもその安全性が高く、殺菌効果も優れていると言う評価を受けている化学物質であります。他にも、非食品用としましては、歯科治療、口腔ケア剤、病院、製薬工場等のクリーンルームの殺菌や消毒剤としても利用されており、酪農工業における乳頭消毒剤としても、その使用が認可されている国もあります。以上のように幅広く使用され、素晴らしい効果を発揮する事が出来る亜塩素酸を主たる有効成分とする『亜塩素酸水』は、亜塩素酸を非解離状態のまま液中に安定させている事から、そのpHを弱酸性域から中性域にまで幅広い範囲に調整することができ、過度な酸性域(pH2.3〜3.2)に調整しなくても、優れた殺菌効果が得られ、その上、この効果が長く持続すると言うメリットがあります。また、塩素臭も非常に少なく、酸を併用して調整する必要も無く、次亜塩素酸系の薬剤に比べますと、漂白性や、腐食性も少なく、時と場所を選ばず、必要とする人が必要な時に必要な量(濃度)を用いて処理して頂く事が出来る安全でかつ安心して使用して頂く事が出来る画期的な塩素酸化物なのです。

亜塩素酸について

◆亜塩素酸(HClO (Chlorous Asid CAS No. 13898-47-0)

◆分子式又は分子量   68.46

亜塩素酸(HClO)は、分光光度計で250nm〜270nm付近と、340nm〜370nm付近の同時に、特異吸収部が見られ、この状態を“双瘤のピークが見られる状態“と呼び、これが確認出来る事こそ亜塩素酸(HClO)が含まれている事を証明している事になります。

クローラスAWシリーズ ラインナップ

品名 クローラスAW クローラスAW濃縮タイプ
用途 使用基準に準じる食品原料の殺菌、サニタリー 左同
亜塩素酸濃度 3,000ppm 8,000ppm
酸化力 30以上 140以上
品質保証期間 180日間 180日間
保存温度 冷暗所保管(25℃前後) 冷蔵保管(10℃以下)
商品画像 クローラスAW200px.png クローラスAW濃縮タイプ200px.png
内容量 1s 20s

※クローラスAW(1s)にはトリガースプレーが付いています。【1s×10本/ケース】

亜塩素酸水の特徴

  次亜塩素酸ナトリウム 次亜塩素酸水 亜塩素酸水
化学的安定 不安定 不安定 安定
有機物との反応 早い 非常に早い 緩やか
除菌効果の持続力 無し 無し 有り
使用時の調整 要(必須) 要(機械発生) 不要

※「亜塩素酸水」は、次亜塩素酸Na等とは違い、即効性がありません。しかしながら、安定性と持続性があり、現場という環境下で安定した殺菌効果を発揮する事が出来ます。

殺菌機構のメカニズムと殺菌効果

次亜塩素酸Naを代表とする塩素酸化物系薬剤の特徴は、即効力を優先する為に、化学的により活性化しやすい不安定な状態を作り出す事で殺菌効果を高めると言うコンセプトのものばかりでした。その結果、清浄な試験室や研究室等と言う衛生的な環境下では、高い殺菌効果が得られても、有機物からなる汚れが酷い環境下では、急激に分解反応をおこし、殺菌効果は急速に低下し、目的とする効果が得られない場合が多く、これは、次亜塩素酸系の薬剤は有機物からなる汚れや、タンパク質や脂質等と接触しますと、次亜塩素酸(HOCl)や、次亜塩素酸イオン(ClO-)が効果を発揮する前に反応し、消費され、その際、トリハロメタンのような有機塩素化合物を生成し、(特に高温の場合)その有効性を急速に失うからです。しかも一般的な次亜塩素酸Naは分解が早く、その化学平衡 HOCl H+ OCl- の解離定数(Ka)が、3.0×10-8程度と極めて小さく、主たる有効成分でありますHOClが有機物との反応で消費され、殺菌力の持続性に乏しく、塩素臭も極めて強く、機械・器具・機材類や用具類を殺菌する薬剤としましては、不向きであると言わざるを得ません。それに比べて、亜塩素酸(HClO)を主たる有効成分に持つ『亜塩素酸水』は、有機物が存在している環境下でも安定した殺菌力を発揮し、その上、化学平衡 H+・ClOHClO における、解離定数(Ka)は、1.1×10-2と大きく、長期間、この殺菌力が持続すると言うのが最大の特長であり、また、この特長によって、微生物類が産生するバイオフィルムや、微生物類の周囲に汚れが存在していても、その酸化力の全てが消失する事は無く、ターゲットとする微生物類に長時間接触して、殺菌する事が出来ます。

保存性

●『クローラスAW』 常温保管・常温流通 : 180日間

●『クローラスAW濃縮タイプ』 冷蔵保管(10℃以下)・冷蔵流通(10℃以下) : 180日間

 

【クローラスAWの常温保管データ】

経過日数 pH 亜塩素酸濃度(ppm)
初発 5.48 4,694
D+30 5.43 4,140
D+60 5.50 4,048
D+90 5.52 4,018
D+120 5.51 4,137
D+150 5.57 3,910
D+180 5.67 3,876
D+210 5.59 3,846
D+240 5.66 3,822
D+270 5.62 3,837
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