殺菌機構のメカニズムと殺菌効果

次亜塩素酸Naを代表とする塩素酸化物系薬剤の特徴は、即効力を優先する為に、化学的により活性化しやすい不安定な状態を作り出す事で殺菌効果を高めると言うコンセプトのものばかりでした。その結果、清浄な試験室や研究室等と言う衛生的な環境下では、高い殺菌効果が得られても、有機物からなる汚れが酷い環境下では、急激に分解反応をおこし、殺菌効果は急速に低下し、目的とする効果が得られない場合が多く、これは、次亜塩素酸系の薬剤は有機物からなる汚れや、タンパク質や脂質等と接触しますと、次亜塩素酸(HOCl)や、次亜塩素酸イオン(ClO-)が効果を発揮する前に反応し、消費され、その際、トリハロメタンのような有機塩素化合物を生成し、(特に高温の場合)その有効性を急速に失うからです。しかも一般的な次亜塩素酸Naは分解が早く、その化学平衡 HOCl H+ OCl- の解離定数(Ka)が、3.0×10-8程度と極めて小さく、主たる有効成分でありますHOClが有機物との反応で消費され、殺菌力の持続性に乏しく、塩素臭も極めて強く、機械・器具・機材類や用具類を殺菌する薬剤としましては、不向きであると言わざるを得ません。それに比べて、亜塩素酸(HClO)を主たる有効成分に持つ『亜塩素酸水』は、有機物が存在している環境下でも安定した殺菌力を発揮し、その上、化学平衡 H+・ClOHClO における、解離定数(Ka)は、1.1×10-2と大きく、長期間、この殺菌力が持続すると言うのが最大の特長であり、また、この特長によって、微生物類が産生するバイオフィルムや、微生物類の周囲に汚れが存在していても、その酸化力の全てが消失する事は無く、ターゲットとする微生物類に長時間接触して、殺菌する事が出来ます。

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